食品衛生責任者の講習はどのような事を行うのか?

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飲食店を開業する際に必要となってくる資格に、『食品衛生責任者』というものがあります。
この資格を所持している人が、必ず一人は在籍していなければいけません。

しかし、「責任者」という肩書が付いている分、難しい資格のように感じる人もいます。
そこで今回は、食品衛生責任者を取得するために必要な講習の内容と、テストの難易度について解説していきます。

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目次

食品衛生責任者講習会の流れ

まずは、講習会がどのような流れで行われるのか解説します。
今回は基本となる流れを記載していますが、実際は都道府県によって多少異なる点に注意です(※講習内容は統一)。

1.講習会場で受付を済ませる
指定の時間までに受付を済ませます。
その際に講習会の受講料10,000円を支払います。(金額は自治体により異なることも)
持ち物としては、「受講料10,000円」「筆記用具」「82円切手(不要の場合あり)」が必要です。

2.指定された席に着席
指定された席に座って講習の準備をしましょう。
スマホは電源を切るかマナーモードにして触らないようにします。

3.出席カードへの記入と受講時の注意事項
出席カードに必要な情報(氏名や住所など)を記載します。
体調を崩して午前中に早退する場合でも、この出席カードを提出していれば午後の補修を1,000円で受講可能になります(※3ヶ月以内)。

4.午前の講義
詳しい内容は後述します。

5.昼休み
体調を崩して午後の講義が受けられない場合は、昼休みに出席カードを提出しましょう。

6.午後の講義
詳しい内容は後述します。

7.食品衛生責任者手帳の配布
すべてのカリキュラムを終えると、受講を受けた証として食品衛生責任者手帳が配布されます。時間もかからずスムーズに配布されると思います。

以上の流れで食品衛生責任者の講習会は進んでいきます。
手帳が配布された時点で、食品衛生責任者として従事できるようになるのです。

午前の講習内容

午前では『衛生法規』『公衆衛生学』について学びます。
時間も限られているため、覚えておくべき重要事項のみを説明することが多いです。

衛生法規とは、食に関する法律や条例、食品衛生法の内容、営業店舗などの基準などを学ぶことができます。

重要なのは自治体で決められている条例を理解することです。公衆衛生学では、感染症や食育人工統計学など環境に関わる内容を学ぶことができます。

午後の講習内容

午後は『食品衛生に関するビデオ視聴』『食品衛生学』、そして『小テスト』が行われます。
食品衛生学は「食中毒」をメインにした講習です。殺菌方法や滅菌方法も学べるので、実際に開業したら役立つ知識になります。

講習がすべて終わると小テストで自分の実力を試すことが可能です。

テストの難易度

講習の最後に小テストを行うのですが、難易度としては「講義内容をしっかり聞いて覚えれば満点取れる」くらいのレベルです。

ひっかけ問題なども出てきますが、それも理解しておけば簡単に解くことができます。
実はテストの点数が低かったとしても手帳は配布されるのです。

そのため、講習さえ受ければ食品衛生責任者の資格を取得できます。ただし、講習中の態度が悪かったり居眠りをしていたりするともらえない可能性もあるようです。

状況によって一時中断されることもある

2020年は新型コロナウイルスによって多くのことが自粛する流れになりました。
その中に食品衛生責任者講習も含まれたのです。

開業のために準備をしていたとしても、一時中断になると困りますよね。
それによりオープン時期に影響が出ることもあります。

しかし、いつこういった環境になるかは分かりません。
自然災害、感染症の流行などいつ発生するか誰にも予想出来ないのです。
そのため、食品衛生責任者の資格が必要な場合は、できるだけ早めに取得するようにしましょう

今回の新型コロナウイルスに関しては、緊急事態宣言が解かれてから食品衛生責任者の講習を再開している地方自治体も多くなりました。

しかし、各所で条件付きであることが多いです。
食品衛生責任者になる日が近い人を優先したり、会場の収容人数を通常の半分にしたり、なかなか受講するのが難しい状況でもあります。

その他にも、以下のようなことに注意しながら受講する必要があります

発熱や咳などの症状がある人は受講できない
・受講にはマスク着用が必要
・会場に備え付けられているアルコールで消毒する

参考URL:http://www.sendai-syokkyo-a-food.or.jp/index.php?id=45

まとめ:食品衛生責任者の講習はどのような事を行うのか?

食品衛生責任者の講習は1日で終わりますし、早退しても午後の講義だけ受けられるためお手軽に取得できる資格です

テストの点数が低くても責任者として認められます。しかし、責任者としてお店の食品管理を行わなければいけません。

分からない点などはしっかりと勉強し、どのような環境でも対応できるようになりましょう。

飲食店・店舗の開業準備

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