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飲食店で起業した際の成功率は一般的にどれぐらい?成功確率を上げる為には?
起業を考える方は、できるだけ起業後の成功率が高い業種を選択したいものですね。
飲食店での起業は成功しやすいのでしょうか?本記事では、起業の成功率と成功の秘訣を解説します。
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飲食店での起業の成功率は?
飲食店としての起業は新規開業の全体の14.7%を占めており、飲食店は起業する業種として一定の人気があることが推察されます。
実際、飲食店は特別なスキルがなくても、起業できる業種であるイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか?
参考:https://www.jfc.go.jp/n/findings/pdf/topics_181203_1.pdf
一方、廃業率に目を移してみましょう。
全業種の廃業率が10.2%であるのに対し、廃業率が18.9%と最も高いのが飲食店です。
加えて、飲食店は3年以内に7割が廃業しているという数字もあります。
これより、飲食店は他の業種と比較しても成功しにくいことがわかります。
簡単に起業できたとしても、すぐに廃業に追い込まれてしまっては、意味がありませんよね。
では、どうしたら、長い間成功し続けられる飲食店を起業できるのでしょうか?
参考:https://www.jfc.go.jp/n/findings/pdf/topics_161228_1.pdf
飲食業界における成功する起業とは?
起業した飲食店が廃業に追い込まれてしまう理由の多くは、資金が尽きてしまうからです。
利益を出し続けられれば、資金は尽きませんが、飲食店で「良いサービスを提供し、おいしい料理を出すだけ」で利益を出し続けられるわけではありません。
「原価や商品の価格帯を考察し、それに合ったサービスや雰囲気を総合的に決定する」といったビジネスの視点をもって、事業計画を練るところからが飲食店の起業を成功させる秘訣です。
では、飲食店をビジネスの視点で考えるにはどうしたらよいでしょうか?
ここでは、以下の3つの視点がヒントになります。
資金面
飲食店の起業・経営には他の業種と比べて大きな資金が必要です。
特に起業する際の初期投資として、店舗を構え、食器を揃え、理想の雰囲気に改装する費用がたくさん必要です。
加えて、店舗に家賃がかかり、水道光熱費や人件費、仕入れなどランニングコストも多くかかります。
起業のための資金を融資や投資、クラウドファンディングを利用して、できるだけ集めるのも重要ですが、コストを抑えることも大事です。
特に、ランニングコストを抑えることが成功の秘訣です。
例えば、店舗を構える際には、改装費用をかけずに使える居抜き物件を利用する、食器は安いものを使うといった工夫で初期投資を抑えられます。
また、ランニングコストを小さくするためには、人件費を抑えたり、食材原価を抑えるために、一皿の食材量を計算して決めたりする工夫も重要です。
労働環境面
飲食業界での起業が難しい原因に、「長時間労働」「人手不足」が挙げられます。
飲食店はサービス業であるため、お客様が帰られるまで店を閉められず、長時間労働になりがちです。
また、仕入れや仕込みの時間を考慮すると、想定以上に長い時間の労働が必要です。
そのような背景も含めて、「人手不足」に陥りやすい環境となっています。
しかし、「人手不足」は券売機や食洗器を導入することで補えるなど、工夫の余地があり、経営者としての手腕が問われる部分です。
社会的側面
飲食店における起業では、「大手チェーン」と「食の多様化」が大きなハードルとなっています。
大手チェーン店には資金力や知名度があるため、個人経営の飲食店には不利です。
加えて、世の中の「食の多様化」によって、コンビニやインターネットで手軽に購入し食事ができるようになった現在、飲食店で食事をする人が減少しています。
しかし、SNSを使った親近感の湧く宣伝や飽きられないようメニューを工夫する、テイクアウトができるといったサービスを提供することによって、このハードルは克服でき、むしろ個人経営だからこその強みにさえできます。
まとめ:飲食店で起業した際の成功率は一般的にどれぐらい?成功確率を上げる為には?
「成功している飲食店」といえば、一流のシェフやバーのマスター、気立てのいいおばちゃんなどの店主がおいしい料理を提供してくれるもの、というイメージが強かったと思います。
しかし、それらは店内のコンセプトがあって、雰囲気やサービスが良いから成功しているわけではなく、店主は皆、ビジネスの視点をしっかり持って起業しているから成功しているのです。
起業の成功率を高めるためにも、料理の質や雰囲気の構想と併せて、ビジネス的視点から起業について、再考してみてください。