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飲食店開業資金の目安はどれぐらい?
飲食店の開業資金がいくら必要なのか、という点はこれから店舗を持つ人にとって最も気になる点ではないでしょうか。
開業資金の目安が分からなければ、計画書も作成できませんし資金調達も難しいでしょう。
本記事の中では、飲食店開業にはどのような費用がかかるのか?をご説明していきたいと思います。
まずは開業に必要な資金の種類を知ろう
まずは、飲食店開業にはどのような費用が必要なのか内訳を知っておきましょう。
物件や設備費用
地域にもよりますが、大体物件の賃料は毎月の売り上げ予測の1割程度が目安と言われています。
売り上げ予測の算出方法はいろいろありますが、席数30席のお店で平均の客単価が1,500円のお店を例にして計算していきましょう。
1日の回転数は5回、稼働率(満席になる割合)は75%だとすると「30(席)×5(回転)×1,500(単価)×0.75(稼働率)=168,750」つまり1日ごとの売り上げ予測は約168,000円になります。
さらにこれを営業日数で掛けましょう、飲食店は週1回定休日のところが多いので25日営業するとして「168,750×25=4,218,750円」と1ヶ月の予測が出ました。
4,218,750円の1割で約42万円程度が賃料の目安ですね。
ただ、店舗用の物件は保証金や敷金などで6ヶ月~10ヶ月分の賃料を前払いする必要があり、その他礼金や手数料の支払いもしなければいけないので、不動産会社と事前にいくら必要なのか?をよく相談してください。
設備等の費用
物件を確保したら、次は内外装や設備費用が必要です。
居抜きではないいわゆるスケルトン物件を契約した場合は、
・電気、水道、ガス
・内装工事
・外装工事
・冷蔵庫やレジ等業務用の設備の設置
を行います。
配管、配線、保健所の指導に基づいた水回りの設備など光熱費に関係するものから、トイレや厨房の設備、天井や壁・床の整備まで行います。
一般的に、内装工事は1坪30万円以上かかると言われていますが、お店の規模や使用する材質のクオリティによって大きく変わるので目安としてお考えください。
前の事業者が残した内装を使う「居抜き物件」の場合は工事費が節約できますが、設備の使用料である造作譲渡手数料を支払います。
内装が終わったら今度は大型の冷蔵庫などを設置し、テーブル・椅子・備品などを用意します。
必要な備品等はトータルで売り上げ予測の3割程度が相場とされています。
自分の売り上げ予測から予算を割り出しましょう。
ランニングコスト
飲食店は開業してから数ヵ月は不安定な状態が続きます。
一般的に、集客が安定するまで半年はかかると考えられているので、何かあった時のためにランニングコスト(運転資金)の用意はしておきましょう。
ランニングコストは、
・賃料
・光熱費等諸経費
・お給料
を合わせた額で計算してください。
従業員を雇用していないお店でも、自分の生活にいくら必要かを確認してランニングコストに入れてくださいね。
無理に切り詰めてしまうと、生活に支障が出る可能性もあるので必要な額は確保しておきましょう。
業種によって必要な金額は変わる
飲食店といっても色々なジャンルがあるので、お店の種類によって必要な設備も変わる分費用も異なります。
たとえば、焼肉屋さんはテーブルごとにコンロや換気システムを設置しなければいけませんし、イタリアンならピザ窯を用意するお店も多いでしょう。
意外なところだと、中華料理屋さんでは調理場からホールへ油が気化して広がらないように、エアカーテンという設備も普及しています。
まとめ:飲食店開業資金の目安はどれぐらい?
飲食店開業にかかる費用は、お店の立地や規模に大きく左右されます。
しかし、必要な費用の内訳は本文でご紹介した内容を目安にできるでしょう。
売り上げ予測はなるべく現実な予想に基づいて算出したいので、プロにお任せするのもおすすめです。