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対価型セクハラとは?セクハラの種類について解説
これは、セクハラなのか?セクハラではないのか?と悩んでも、なかなか人に相談できずに毎日会社に行くのが辛い…
とお悩みのあなたに、セクハラにはどんな種類があるのかわかりやすく解説します。
また、被害にあったときに相談できる機関や施設も紹介します。
職場におけるセクハラの種類
職場におけるセクハラとは、『男女雇用機会均等法』で、仕事上では関係のない性的な言動を拒否したり抵抗することによって対価を要求されたり、職場の環境を悪化させられることを定義しています。
大きく分けて「対価型セクシャルハラスメント」と「環境型セクシャルハラスメント」の2種類です。
それぞれについて、事例など交えてわかりやすく解説していきます。
対価型セクシャルハラスメント
対価性セクハラは、性的な言動に対して労働者が抵抗したり拒否したことを理由に減給、降格、解雇などの不利益な取り扱いをすることです。
対価性セクハラは、「代償型」「報酬型」「地位利用型」の3つがあります。
代償型
労働者に対して、よい成績評価などを与えたり給料を上げる条件として、性的な関係を持つように迫ることです。
例えば
- 今度、性的関係を持ってくれたら昇格させてあげるよ
- 今晩、夜の相手をしてくれたら労働契約の更新をしてやるよ
などに該当すると代償型のセクハラになります。
報酬型
労働者が性的な関係を拒んだ場合に、労働条件で不利益な扱い「解雇」「不利益な配置転換」「降格」されることです。
わかりやすく例えると、
- 誰もいない部屋に上司が部下に対して連れ込み、性的な関係を要求したが拒否されたために、その部下を不当に解雇すること
- 出張中に車の中で、上司が部下の太ももや胸などに触ったときに部下に拒否されたのをきっかけに、その部下に対して条件の悪い部署に配置転換をすること
- 会社の中で、上司が日頃から部下に「ラブホテルに行こう」と誘っていたが、それに対して部下に「それはお断りします」と抗議されたため部下に対して降格をすること
上司から「労働条件変更」を口実にセクハラを強要されるのが報酬セクハラです。
地位利用型
上司と部下という地位や立場を利用して、性的な関係を持つことを迫ることです。
例えば、仕事でお世話になっている上司から「大事な仕事を君に頼みたいから夜1人でホテルに来て」と言われたら断れないでしょう。
このような例は、地位的な立場を利用したセクハラになります。
環境型セクシャルハラスメント
環境型セクハラは、明確な不利益を伴わなくても性的な言動を繰り返すことで働く環境を悪化させることです。
環境セクハラは、「身体接触型」「発言型」「視覚型」の3つに分類されます。
相手を不快に思わせるだけでも、セクハラの可能性があることを知っておきましょう。
身体接触型
労働者の身体を触ったり抱きついたりする行為や、近づいてジロジロ見たりすることも身体接触型のセクハラです。
例えば、
- 職場内のエレベーターや廊下などで肩やおしりに触る
- 飲み会で酔っぱらって抱きつく行為
- 無理やり握手をする
- 頭をポンポンとたたく
上司にとっては部下に対してスキンシップの1つとしても、相手にとって苦痛であればセクハラになります。
発言型
労働者に対してエッチな話をしたり、相手に対して初体験の話を無理やり聞き出したり、また身体のことについて聞くのも発言型のセクハラです。
例えば
- 彼氏(彼女)とは性体験は済ませたの?とプライベイトの性の話を聞き出すこと
- スリーサイズを教えてと身体に関することを聞くこと
- 昨夜は奥さんとの夜の営みが激しくて…と聞いてもいないのに自分の性の話をする
など、相手に対して性的なことを発言して、精神的苦痛を与えることを指します。
視覚型
労働者の目に留まる場所に性的なものを掲示したり、見せたりすることが視覚型のセクハラです。
例えば、
- 職場にヌードや水着のポスターを貼る
- パソコンの待ち受け画面をエッチなグラビアアイドルで、わざと相手の視界に入るようにする
- 休憩室に卑猥な本や漫画、週刊誌などが目につくように置かれている
- 飲み会などで裸踊りをしたり、酔っ払って服を脱いだりする
など、手は出さないが目から性的な刺激を与えて精神的に嫌な思いをさせることを示します。
セクハラ被害にあった時の相談先
これまでいろいろな種類のセクハラを解説しましたが、実際にセクハラ被害にあったときには、どこに相談したらいいのか悩みますよね。
「これってセクハラかな?」「こんなことをされたけど恥ずかしくて相談できない」と困っていても、身近な人には相談しにくいってこともあるのではないでしょうか?
それでも、「どこかに相談したい」と思ったら、下記の相談先を紹介します。
相談先 | 管轄 | 費用 | 相談のしやすさ |
---|---|---|---|
社内の通報窓口 | 会社 | 無料 | ✖️ |
総合労働相談コーナー | 厚生労働省 | 無料 | ▲ |
法テラス | 法務省 | 無料 | ▲ |
女性の人権ホットライン | 法務省 | 無料 | ● |
雇用環境均等部 | 厚生労働省 | 無料 | ● |
弁護士 | 弁護士会など | 有料 | ◎ |
外部労働組合(ユニオン) | 労働組合 | 無料または有料 | ◎ |
社内の通報窓口
まずは社内の相談窓口に相談しましょう。
大企業ならば「コンプライアンス窓口」があるので気軽に相談できますが、無い場合には人事課や上司に相談することになります。
上司や同僚に相談する場合は、口の堅い人でないとうわさ話になって、他人に知れてしまう可能性があるので注意しましょう。
人事部内でセクハラがあった場合は、より上の役員か社長に相談する場合もあります。
総合労働相談コーナー
社内での相談が難しい人は、厚生労働省管轄の各都道府県労働局に「総合労働相談コーナー」があります。
セクハラに対する相談を、予約不要で受付しています。
厚生労働省管轄ということもあり、秘密厳守・無料で利用できるのも特徴です。
電話や対面でも相談を受け付けていますので、労働局か労働基準監督署のホームページで自分のお住まいから近くの窓口を確認してみましょう。
厚生労働省が運営していますが、できることが限られています。
法テラス
「法テラス」とは、日本司法支援センターという名称で、法務省が所管している法的トラブルを解決する機関です。
全国に設立されていて、セクハラのトラブル解決に役立つ情報を無料で提供したり、金銭的に余裕のない方は無料法律相談や、弁護士・司法書士費用の立替えも行っています。
電話やメール・面談など、いろいろな窓口から相談できますので、法的に困っている人におすすめです。
女性の人権ホットライン
「女性の人権ホットライン」は、法務省管轄の職場におけるセクハラやストーカー行為といった、女性をめぐるさまざまな人権問題についての専用電話相談窓口です。
匿名で利用でき、女性の人権問題に詳しい法務局職員や人権擁護委員が受けつけるので安心して相談できます。
雇用環境均等部
厚生労働省管轄の「雇用環境均等部」は主に、男女雇用均等法にかかわるトラブルの相談を受けています。
職場でのセクハラでお悩みの人は、厚生労働省のトップページから雇用・労働、雇用均等の職場でのセクシャルハラスメントでお悩みの人の相談が受けられるようになっています。
弁護士
セクハラ行為によって心身に影響がある場合で、法的な解決を望む人は弁護士への相談をおすすめします。
しかし、弁護士費用がかかるので支払い能力が無い人には向きません。
外部労働組合(ユニオン)
セクハラというと変な目で見られやしないか、会社の労働組合の利用が難しい人、公的施設の相談はハードルが高い人は、外部労働組合(ユニオン)の利用をおすすめします。
ユニオンにもいろんな機関がありますが、中でも相談しやすいのが「ねこの手ユニオン」です!
「ねこの手ユニオン」はセクハラのような労働者の悩みや問題を、さまざまな角度から解決しています。
また、入会金や組合費も無料で、相談受付もメールやLINEから気軽に利用できます。
セクハラされてつらい、どこに相談したらいいのかわからないと思っている人は、一度「ねこの手ユニオン」で相談されてはいかかでしょうか?
セクハラで泣き寝入りしないで「ねこの手ユニオン」に相談を!
今回は、職場における「対価型セクハラ」や「環境型セクハラ」の種類について解説しました。
セクハラとは「性的いやがらせ」で相手の望まない性的言動すべてを示します。
立場が弱かったり、やめてほしいと言いづらい相手だったり、セクハラは人に相談しにくい内容が多いので1人で悩みがちですよね。
どうしてもつらい時は、泣き寝入りをしないで「ねこの手ユニオン」にご相談ください。
「ねこの手ユニオン」はセクハラされて仕事がしにくい、仕事に行きたくないあなたの代わりに、勤務先に状況の改善を要求します。
またセクハラといった社会問題に対しても、悩んでいるあなたの味方になれるようできる限り協力します。
この記事を読んで、セクハラに対して少しでも悩みが改善されますように、あなたの解決策の参考になれば幸いです。