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セクハラの基準はどこから?被害にあったらどこに相談すればいいの?
最近セクハラを受けている気がして…
大変だったね…
どこからがセクハラなのかわからないから相談もできなくて…
わかった、じゃあセクハラについて対処法を交えて教えるね!
セクハラによる会社での相談件数は、増加傾向にあります。
「セクハラ」といっても、一言ではどこからがセクハラとして訴えていいのか分からない人も多くいます。
自分がセクハラと感じたら、それはセクハラだと言っていいという認識は、まだまだ広まっていません。
自分が嫌だと思ったら、それは立派なセクハラです。
セクハラをした人にどんな理由があっても、迷惑行為であることに変わりありません。
そういったセクハラについて、どういったことがセクハラになるのか、言動などを詳しく見ていきます。
セクハラ被害は女性だけでなく男性の場合も
実はセクハラ被害というのは女性だけではありません。
男性もセクハラ被害を受けることもあり、そのヘルプが出しづらい状況は、女性よりも過酷なこともあります。
もちろんセクハラの多くの被害者は女性ですが、男性は声をあげにくいこともあり、隠れたセクハラが横行している可能性もあります。
セクハラのイメージ
一般的なセクハラのイメージは
- 女性に対して性的な言動を繰り返す
- 結婚や出産などプライバシーを侵害するようなことを聞く
- 無許可で体を触る
こういったセクハラを受けることは「女性であるから」という理由を想像する人が多いと思います。
しかし、最近では男性が女性から受ける「逆セクハラ」も増えてきています。
逆セクハラとは、女性から性的なことを言われたり、プライバシーを侵害されるという一般的なセクハラと同じですが、内容は女性とは変わってきます。
例えば性体験の有無について聞かれたり、それについてからかわれたりすることがあります。
もちろん女性でもそういったセクハラを受けることはありますが、男性は性体験をして当たり前という認識がまだ根強く残っているので、性体験が無い人の場合、それを女性たちからからかわれる、といったセクハラの被害を受ける場合があります。
また、男性は女性より触られやすいという傾向もあります。
例えば筋肉を触らせて欲しい、血管がフェチだ、などと女性が男性を触ることがあります。
まだまだ女性が男性を触ることに対して、セクハラであるという認識が低いので、そういった被害にあっても被害者が声をあげづらくなってしまうのです。
こういったセクハラに遭った時に、どうすればいいのか、どんな言動がセクハラなのかについて更に詳しく見ていきます。
どこからがセクハラ?セクハラの基準
どこからがセクハラなのかについて考えると、悩む人も多いと思います。
まずは、最初に言った通り、「被害者が嫌だと感じたことはすべてセクハラである」という認識が一般的なセクハラの境界線になります。
これは、セクハラを受けた人の意思に反するような行為を行なったのか、相手が不快な思いをしたのかが基準になるからです。
このワードがダメ、ボディタッチならこの場所はダメ、などそういったルールはありません。
自分が嫌だと思った、それが重要なポイントです。
厚生労働省が定めるセクハラの基準
職場におけるセクシュアルハラスメントは、「職場」において行われる、「労働者」の意に反する「性的な言動」に対する労働者の対応により労働条件について不利益を受けたり、「性的な言動」により就業環境が害されることです。
職場におけるセクシュアルハラスメントには、同性に対するものも含まれます。
厚生労働省リーフレットより
と厚生労働省はリーフレットに明記しており、これが一般的なセクハラの基準となります。
セクハラは性的な言動により、相手が不利益を被ったと感じた場合全てに当てはまります。
例えば、相手に好意を持っている場合であっても、食事に誘ったり、容姿を褒めたりすることも、相手が不快に感じればセクハラになります。
「上司だから断れない」
「取引先だから断れない」
嫌だと言えない環境で、性的な言動をしたり、誘ったりすることは当事者にとって辛い状況です。
立場を利用して、プレッシャーを与えるような言動や行動をされた場合には、しかるべきところに相談しましょう。
また、こういったことが起きている当事者であれば、それは立派なセクハラなので、声をあげていいと思ってください。
この場合、上司と部下の関係ではなく、例え同僚であっても、働きづらい環境にならないようにお互いに配慮しなければなりません。
セクハラの被害に遭った人にとっては、こういった会社での関係性が負担に感じます。
関係性があることで断りづらく、拒否の態度を取ることができません。
好意を持っていたとしても、会社内ではアピールを控えるべきなので、会社内で誘いに困っている場合は、会社に相談しましょう。
加えて、セクハラは同性間でも成立することも覚えておいてください。
同性間であれば大丈夫、と思うようなことでも、相手が嫌がることをした場合はセクハラになります。
男女雇用機会均等法の違反
セクハラは男女雇用機会均等法に違反する可能性があります。
男女雇用機会均等法の第十一条では、事業主は会社での性的な言動に対して不利益を被った雇用者がいた場合に、そのことに対して対処しなければならないと明記されています。
セクハラは法に抵触する行為であり、それについて会社側は必ず対応しなければならないと明記されていることからも、声をあげずに我慢するのではなく、しかるべきところに相談した方がよいでしょう。
「セクハラをしてきた相手に伝わったらどうしよう」「会社にいられなくなったらどうしよう」と心配になり、会社に相談しづらい人は外部機関に相談するのも一つの手段です。
これってセクハラ?よくある言動
次にセクハラと思われる言動について見ていきましょう。
付き合っている人いるの?
付き合っている人がいるかどうかについて聞くことは、セクハラになります。
こういったことを聞くことは、コミュニケーションの一環だと思っている人もいますが、パートナーの有無について聞くことはプライバシーの侵害です。
よく飲みの席などで話題になるようなことですが、答える必要はなく、立派なセクハラの一つです。
結婚しないの?
これもよく聞かれやすい質問ですが、こういった質問もプライバシーの侵害にあたり、セクハラの一つとなります。
結婚するかどうかについては本人の意思があり、その人自身の背景を無視した質問です。
現代ではLGBTQやおひとりさまなど、多様な選択肢があります。
そういった多様な価値観を無視し、自身の性や価値観を明確にしなければならないような質問に対しては、セクハラだと考えてよいでしょう。
過度な露出をされた
過度な露出をしている人がいて、それが嫌だと感じたなら、それはセクハラにあたります。
会社で決められた制服や服装内では構いませんが、下着をわざと見せるような格好をしたり、性的なアピールをするようなことをしたりしている人がいた場合、それを嫌だと感じる人がいればセクハラになります。
見たくもないものを見てしまった、会社内でそういったものを見せられるのは気分が悪いと感じる人も多くいます。
女性であれば胸をアピールするような過度な露出、男性であれば股間を目立たせるようなスーツなど、そういったものはセクハラになるので、そういったことがあった場合にはセクハラと判断して構いません。
ボディタッチ
慰めるつもりで肩を叩かれたり、褒めるつもりで頭を撫でられたりされたという場合、それもセクハラと判断できます。
相手に許可なく触ることや、許可を得たとしても相手が嫌だと言いにくい状況や関係性であればそれはセクハラに当たります。
もちろん、お尻を触られた、胸を触られた、偶然を装った接触などもセクハラにあたります。
性的な噂を流される
性的な噂を流されることもセクハラになります。
誰と誰が付き合っている、不倫しているなどといった噂を流されて気分が良い人はいません。
そういった噂を流された場合もセクハラとして相談しましょう。
また、性体験の有無について噂を流すこともセクハラにあたります。
流した方はちょっとした噂話のつもりでも、流された方が不快に感じればそれは立派なセクハラと言えます。
セクハラ被害にあったときの相談先
セクハラ被害にあった時、どこに相談すればいいか分からない人も多いのではないでしょうか。
会社の相談窓口
多くの会社で、相談窓口が設けられています。
相談窓口では、セクハラの相談も受け付けているので、会社に相談してみましょう。
ただ、会社内での出来事を会社に相談するのは相談しにくいと思う人もいると思います。
そういった人は他の外部機関に相談しましょう。
法テラス
「法テラス」という法務省が管理している法的トラブルの解決センターが存在します。
無料で相談に乗ってくれるため、弁護士に頼むには費用が足りないという人におすすめの機関です。
どうすればいいかについて対処法を共に考えてくれ、利用できる法制度についても教えてくれます。
それだけでなく、弁護士などに繋いでもらえるので、費用のことを相談しながら対処することができます。
ただし、最終的には弁護士につながるので、費用がかかってしまう場合もあります。
ユニオン
この中で一番おすすめなのがユニオンです。
ユニオンとは外部労働組合のことで、所属する会社の垣根なく、働く人の苦情や不満を会社に交渉してくれる外部機関です。
次の章ではユニオンについて詳しく見ていきます。
ユニオンとは?
前述したようにユニオンとは労働組合です。
労働組合は、会社と交渉や決議をしてくれる機関です。
働く人のために存在する機関なので、セクハラなどの被害をユニオンに相談することで、代わりに会社と交渉をしてくれます。
また、弁護士に頼むよりも比較的料金が安く、無料で相談できるところもあります。
しかし、ユニオン自体はたくさんあり、有料なところもあります。
また、相談に乗るだけで動いてくれないユニオンもあるので、見極める力が必要です。
セクハラの相談先はねこの手ユニオンへ
ユニオンの中でもおすすめなのがねこの手ユニオンです。
ねこの手ユニオンでは、相談料・組合費が無料です。
ねこの手ユニオンであれば、加入してもユニオンでの活動を義務付けられるわけではありません。
ねこの手ユニオンではLINE相談、メール相談を受け付けているので、いつでも相談できる身近さが心強いですよね。
セクハラであるとねこの手ユニオンが判断した場合、賠償請求なども代わって行ってくれます。
会社との交渉はひとりでは心細いですが、ねこの手ユニオンが代わりにやってくれるとなれば安心。
会社がセクハラを認め、賠償金を勝ち取った場合のみ、解決金の一部を支払うだけです。
法外な報酬などを求められることもなく、弁護士と違って高い費用を払う必要もありません。
セクハラに困っている方は、ねこの手ユニオンに是非相談してみてください。