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リモハラ(リモートハラスメント)の事例と相談先まとめ
リモートワークが一つの働き方として定着してきた現代。
リモートワークは、会社側にも労働者側にも大きなメリットをもたらす反面、デメリットも少なからず存在するのです。
それはリモハラ・テレハラと略され、正式名称は「リモートワークハラスメント」や「テレワークハラスメント」と呼ばれるもの。
2021年5月に東京都知事が定例会見で、リモートワーク普及に伴う新たなハラスメント「リモハラ」に都として対策を講じていくと発言したことで、リモハラという言葉が世間一般に認知されることとなりました。
今回は、リモハラの概要やどのような行動がリモハラに該当するのか、対策方法と相談先をご紹介します。
あなたが今、リモハラで日々苦しんでいるのであれば、この記事を最後まで読んでいただき、一番良い対処方法や一番効率的な相談先を把握しておきましょう。
できるだけ早く、苦しみから解放されるよう行動を起こしましょう。
リモートハラスメントとは?
改めてリモハラ(リモートワークハラスメント)の意味を解説いたします。
リモハラの定義は、リモートワークで仕事をしている上でのハラスメント行為のことを指します。
2020年の新型コロナウイルス感染症の感染拡大を踏まえ、リモートワークが新たな働き方として定着し、会議はオンライン通話を用いたweb会議、業務連絡はオンラインのチャットツールを利用して行われるようになりました。
そのオンライン上で行うやりとりの中で発生するセクハラ行為やパワハラ行為のことをリモートハラスメント(リモハラ)と呼びます。
ハラスメント行為は行った本人に悪気が無かったとしても、受けた側が不快に感じたり精神的にダメージを受けてしまったりしたら、ハラスメント行為として認定されます。
今まで対面して行っていたコミュニケーションや業務連絡とは違い、リモートワークで行う業務では相手との距離感の取り方やコミュニケーションの仕方に難しさを感じてしまいがちです。
オフィスでのやり取りで気を付けていたとしても、意図せずリモハラを行ってしまうケースも十分にあるのです。
心当たりはないですか?該当する事例
大手メディアサイトである日経ビジネスでも取り上げられたリモハラ。
2020年の新型コロナウイルス感染症に対する蔓延(まんえん)防止策として、リモートワークがさまざまな企業で取り入れられた当初から、リモハラに対しての不満の声が上がっていました。
その翌年の2021年になると新型コロナウイルス感染症のリスクレベルの上昇に比例するように、リモートワークを取り入れる企業が増え、まともな準備が出来ていない状態だったこともあり、リモハラへの不満の声も上昇してきました。
その主な原因は、今までの会社内のコミュニケーション手段が大きく変わってしまったことにあります。
部下という立場であれば、不満が多く感じる部分です。
しかし、上司も今まで使ったことのないツールで業務をおこなうことやコミュニケーションをとることに苦戦しているのも事実です。
ここでは、リモハラに該当する主な事例を5つ、ご紹介します。
プライベートに言及される
今まで使ったことのあまりないweb会議やチャットツールでのやりとりを行う際、ちょっとしたコミュニケーションのつもりで触れられるプライベートな質問が不満に感じてしまうことがあります。
web会議での自宅の様子や着ている洋服を見て感想や指摘をされたり、自宅の様子が分かるようにいろいろな場所を映すよう要求されたりなどの行為は、典型的なモラハラ行為です。
交際相手の有無などのプライベートに言及することは従来のオフィスワークではセクハラ発言に該当すると、簡単に分かるものですがオンラインでのつながりとなると、互いの親密度が増したと勘違いして踏み込んだ発言をされてしまうことが多くあります。
仕事をする場所がプライベート空間であったとしても、あくまでも仕事上の関係であることを互いに意識して接する必要があるのです。
オンライン上での過度なやりとり
上司がリモートワークでの業務のマネジメントにストレスを感じ、業務の進捗(しんちょく)を逐一確認しようとしたり、サボらないようにプレッシャーをかけたりする発言は、パワハラやリモハラに該当する行為です。
上司の立場で考えると、従来のオフィスワーク以上にマネジメントが大変になってしまったことが理由で、過度なやりとりを部下に強要してしまうことがあります。
過度なやりとりからテレワークでの仕事にやりづらさを感じることで、上司との信頼関係を失ってしまい、モチベーション低下の原因となるのではないでしょうか。
監視のように感じる過度な干渉と感じた場合は、リモハラやパワハラに該当する行為として判断できます。
オンライン飲み会にしつこく誘われる
オンライン飲み会も、コロナ禍で普及したもののひとつではないでしょうか。
会社の従業員同士でオンライン飲み会をすること自体も自然なものとなりつつあります。
しかしオンライン飲み会は自宅で参加できるため、断りにくいという特徴があります。
そのうえで、上司からの誘いだとより断りにくくなったと感じるでしょう。
自宅でできるオンライン飲み会は、時間の制限や場所の制限もないため、長くダラダラと続いてしまうこともあります。
上司や同僚は、仲を深めるという理由で誘っていたとしても、あなた自身が断わりにくかったりストレスを感じていたりするのであれば、それはリモハラとして十分に認められる事例なのです。
必要のないやりとりを行われる
リモートワークでの就業時間中、上司が希望すれば部下であるあなたはいつでも、チャットツールやweb会議に参加することが当たり前になっていることでしょう。
実際にそういった状態になっていることがリモートワークでの業務の進め方では、一般的になってしまい「リモートワークでも部下を思い通りに動かせる」と誤った認識を持つ上司がいるという事例があります。
その状態で、業務上関係のないweb会議や通話を要求したり、チャットツールでの業務に関係のないメッセージでのやりとりを要求をしたりというような行動は間違いなくリモハラと判断される行為です。
自宅の住所や周辺の情報を聞き出したり、同居人がいるのかなどの質問をしたりすること自体も、あなたが不快と感じる場合はリモハラと判断されます。
常にカメラオンにすることを強要される
リモートワークでの就業であったとしてもオフィスでの環境と同様に、部下の仕事をしている様子を常に把握しておきたいと考える上司は少なからずいます。
そのためにweb会議システムを起動させっぱなして、カメラを常時オンの状態にすることを要求してくる場合があるようです。
しかし、この状態を強要する行為はプライバシーへの配慮に著しく欠けるため、リモハラと認定されます。
カメラを常時オンにすることで、自分の背景に関しても配慮する必要が発生するため、その点でも問題になる行為でしょう。
リモハラ被害にあった時の対処法
実際の業務中にモラハラ行為を受けた場合の予防方法や、対処法、実際に起きてしまった場合の相談先をご紹介します。
部下の立場であるあなた自身も一定の距離間を保つ意識をしましょう。
また、ハラスメント行為と思われる言動をされた時の対策をしておきましょう。
仕事上の関係であることを常に意識する
リモートワークでは、従来の働き方とは違い、チャットツールでも個別で指示や依頼をしたり、web会議を上司とあなただけという状態のやりとりになってしまうものです。
web会議などのビデオ通話やチャットでの何気ない返信に、普段と違った一面が見えてしまうことで親近感が湧くこともあるでしょう。
しかし互いに仕事上の関係であることを、第一に考えるようにしましょう。互いに会社に採用され雇われて働いている身なのです。
部下であるあなたは、業務の報告として上司に細かく報告をしているというだけであり、上司も職務上の報告を受けているという事実を忘れないよう意識しておきましょう。
就業時間中のリモートワークでは、互いに仕事の関係であることを常に意識して対応していくことが肝心なのです。
業務に関わりのないことに返答しすぎない
上司からの業務に関係のないメッセージや言葉には、必要以上に返答しないようにしてください。
コミュニケーションの一環として雑談を取り入れる対応であれば問題無いのですが、仕事とプライベートの境界が曖昧なため、過度に反応をしていると上司が親密になったと間違った判断をしてしまう可能性があります。
過度な連絡に対して全て返答しないようにする
進捗(しんちょく)報告などのためにチャットツールやカメラをオンにしたweb会議などを過度に要求してくる場合、うまく断るための対策を講じましょう。
始業時や、決まった時間にカメラをオンにしたweb会議やチャットでの報告などを設定してもらう、社員全員が自分のタイミングで完了報告などを入力できる共有のページを作してもらう、などの対応を依頼して過度なストレスがかからないように申し出ることをおすすめします。
リモートワークのルール作り、周知の徹底
リモハラを起こさないためには、会社の中であらかじめ準備をしておくことをおすすめします。
オフィスワークと同じ考えでリモートワークを始めてしまうと、コミュニケーションや総務、労務などの部分でうまくいかない場合があります。
進捗(しんちょく)報告の頻度や方法、緊急時には誰にどのように連絡をしたらよいのか、リモートワークでの仕事におけるプライベートな内容での離席の申請なども、社員同士でしっかりと周知しておきましょう。
それでもリモハラが解消されない時は相談しましょう
実際にモラハラ行為をされてしまった場合、第三者がいない状態がほとんどではないでしょうか。
あらかじめ相談先をしっかり把握しておき、一人で悩むことなくすぐに相談などの対応できるようにしておきましょう。
今回は、代表的な相談窓口を5つ、紹介いたします。
自社のハラスメント相談窓口
2020年6月の改正労働施策総合推進法(パワハラ法)の施行に伴い、ハラスメントの防止対策が強化されました。
そのひとつとして、打ち出されたのがハラスメント相談窓口の設置の義務化です。
大きな企業では2020年6月1日に設置を義務化しており、中小企業でも2022年4月1日に設置することが義務とされました。
職場でのハラスメントに関する相談が可能な窓口を設置することで、抑止力のような存在ともいえます。
しかし実際に相談をすることでリモートワークとはいえ、職務環境の改善をすることが急務であることを会社全体に伝えるためには効果的な相談先のひとつです。
弁護士
会社との労働問題が起きた時に一番に思い付くのは、弁護士への相談ではないでしょうか。
実際に起きたリモハラを弁護士に相談し、客観的な立場から違法かそうでないかの判断や解決策を考えてくれます。
しかし弁護士への相談をする場合、相談や着手金に費用が掛かってしまいます。
弁護士によっては得意な分野が分かれているため、相談する場合でも事前に電話などで問い合わせて実績などを確認するようにしましょう。
ハラスメント悩み相談室
厚労省(厚生労働省)の委託事業であるハラスメント悩み相談室は、職場でのあらゆるハラスメント問題の相談に無料で対応してくれる機関です。
匿名での相談が可能で、プライバシーも厳守されています。
あらゆるハラスメントが問題視される現代ですが、国としてもしっかりと相談に乗ってくれる機関として2019年に誕生しました。
ハラスメント悩み相談室はあくまでも、相談をするだけの機関です。相談内容がリモハラかどうかという判断をするところではないので注意しておきましょう。
総合労働相談センター
総合労働相談センターは、あらゆる労働問題を対象とした機関です。
解雇や雇止め、配置転換はもちろんですが、セクハラやパワハラ、リモハラに関しても相談に乗ってくれます。
直接、所在地に伺って相談しても良いですし、電話でも相談も可能です。
相談は無料で、予約も不要でプライバシーは厳守。安心して相談できます。
労働組合
労働者の不満や苦情などを会社側に伝えやすくすることで、会社の風通しを良くするための機関です。
労働条件の改善や、労働者に対する不当な対応を改善するために活動しています。
会社の労働者が集まって作られた組合の場合、相談をすることでプライバシー厳守と言いながらも事実確認などの調査が始まると、どうしても相談したことがバレしまうというリスクがあります。
このような懸念点がある場合、外部の労働組合をおすすめします。
外部労働組合は一人からでも参加が可能な労働組合です。最近ではユニオンと呼ばれることで有名です。
会社とは一切関係のない組織のため、加入者のプライバシーが漏れてしまうこともなく、気兼ねなく相談できます。
リモハラにあったらねこの手ユニオンに相談がおすすめ
ハラスメントの関するあらゆる問題は、外部労働組合であるねこの手ユニオンを利用することがおすすめです。
ねこの手ユニオンは、入会金や組合費が無料で、相談も何度でも対応してくれます。
ねこの手ユニオンは、相談だけでなくハラスメント行為を客観的に判断して違法と判断できれば、相談者の要望により慰謝料の請求まで対応してくれます。
あらゆる労働問題に精通したプロフェッショナルが、ねこの手ユニオンには在籍しており、さまざまな事例を把握し、適切な対策を講じてくれる頼もしい存在です。
リモートワークで仕事をすると、リモハラと感じることがいくつかある場合があります。
しかし、すぐに相談できる人がいなかったり第三者がいないことで一人で思い悩んでしまいがちです。
1人で思い悩んでは、何も解決することはありません。悩んでしまったら、まずは相談ができる機関に相談をしましょう。
ねこの手ユニオンは無料で何回でも相談可能で、労働問題にとても強いユニオンです。
事例も多く把握しているため、あなたの相談に最も適したアドバイスをしてくれますよ。