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追い出し部屋とは?企業から退職勧奨された時の対処法
会社で部署移動を言い渡され、移動先の部署が「追い出し部屋」と言われる部署だったらどうしますか?
このままここで我慢して働き続けるか、いっそのこと会社を辞めてしまおうか悩みますよね。
このページでは追い出し部屋について詳しく解説します。追い出し部屋について知り、専門家に相談するなど対処法をとっていきましょう。
追い出し部屋とは?
「追い出し部屋って何?」「どんなことをするところなの?」という方のために追い出し部屋についてご説明します。
「追い出し部屋」なんて名前からしてちょっと怖いですよね。「追い出し部屋」とは企業にある部署のことです。その役割から陰で「追い出し部屋」という呼ばれ方をしています。
どうして「追い出し部屋」という通称でよばれるのか、なんのためにあるのかなど詳しく解説していきます。
追い出し部屋はなんのためにあるの?
「追い出し部屋」はその字の意味の通り社員を追い出すためにつくられた部署のこと。会社にとって有益でない社員を自分から辞めるように仕向けるためのものです。
なんだかとっても怖いし、卑劣な感じがしますよね。直接働きかけずに遠回しに会社に必要とされていないことを悟らせる。それが「追い出し部屋」です。
なぜ企業は「追い出し部屋」のような回りくどいことをするのでしょうか?
企業から一方的な解雇はでき
「追い出し部屋」がつくられる背景に解雇の問題があります。企業側が辞めさせたい社員を一方的に解雇することは法律上難しいのです。
「仕事ができない」「業績悪化で従業員を減らしたい」といった理由だけで会社側は社員を一方的に解雇できません。
労働者は立場が弱いのでこうした法律で守られているのです。
自主退職させるのが「追い出し部屋」
企業側から一方的な社員の解雇はできません。辞めさせたい社員が自ら退職してくれれば企業は助かります。
そこで「追い出し部屋」の登場です。「追い出し部屋」では、社員が自主退職したくなるような環境が作られています。
「追い出し部屋」を利用することで企業は辞めさせたい社員を自主退職させるのがねらいなんですね。
追い出し部屋は気楽で楽しい?
「追い出し部屋に移動になったらどんなつらい状況になるのだろう?」と心配している方もいると思います。
「追い出し部屋」という名前は怖いですが、そこで働く人によっては「楽しい」と思えることもあるそう。
「追い出し部屋」では誰でもできるような雑用ばかりやらされることもあります。やりがいがなく辛いと感じるか、簡単で楽しいと感じるかは人それぞれです。
当然お給料は支払われるので、「仕事は楽なのにお金ももらえて最高!」とポジティブにとらえる方もいます。
「追い出し部屋」に移動になっても、楽しく働けるようにポジティブに考えることも大事ですね!
追い出し部屋での仕事内容とは?
「追い出し部屋」での仕事内容とは、どんなものなのでしょうか?企業によっていろいろとありますが、よくある「追い出し部屋」の業務をくわしくご説明します。
- やりがいを感じられない雑用
- 単調な作業
- 過酷な業務
- 仕事を自分で見つける必要がある
- 転職活動
やりがいを感じられない雑用
追い出し部屋に移動になると、やりがいを感じられない仕事ばかりやらさせることもあります。
もともと雑用をするために働いているのなら、問題ありませんが、今まで会社のために重要な仕事をこなしてきた人にとっては、拍子抜けするかもしれません。
「自分がこの会社にいる意味はあるのか?」
「会社の役に立てていないのではないか?」
とだんだんと自己嫌悪におちいっていきます。
その結果この会社に自分の居場所はないと悩み、自主退職してしまうのです。
単調な作業
単調な作業が好きな方もいるので、そういった方には楽しい仕事かもしれません。
しかし、今までの業務との落差にモチベーションが上がらなくなる人が多いのではないでしょうか。
単調でつまらない業務ばかりを毎日こなしていたら、会社に行きたくなくなってもおかしくはありません。
過酷な業務
今までの2つとは正反対に過酷な業務を割り当てられることもあります。
無理なノルマを課せられ、達成できないと上司から怒られる。その繰り返しで精神的に追いつめられてしまう人もいます。
きつい仕事や、つらい仕事ばかり押し付けて自主退職するのを促しているのですね。
仕事を自分で見つける必要がある
そもそも追い出し部屋の職員に仕事を割り振らないという会社もあります。
かといって遊んでいるわけにもいかず、自ら仕事を探し出してこなさなければいけません。
他の部署のヘルプをしたり、雑務をしたり・・・。「今日1日何をして過ごそう。」と考えて会社に行く毎日です。
給料泥棒状態に嫌気がさしてしまう人も多いようですね。
転職活動
追い出し部屋でなんと転職活動をさせられるという会社もあります。
スキルアップするという名目で転職先を探させるのです。
転職先が見つかればよいですが転職先が見つからないと給料が下がったり、最終的には辞めるしかないような状況に追い込まれます。
追い出し部屋に移動になったらどうする?
追い出し部屋がどういったものか、ご理解いただけましたか?
もし実際に追い出し部屋に移動になってしまったらどうしたらよいでしょうか?
「辛い思いをして会社に行くくらいなら、とっとと辞めて転職しよう!」
「辛くても出社すれば給料はもらえるんだから絶対に辞めない!」
いろいろな意見があることでしょう。
辞めるか、我慢して働くかその2択だけではありません、きちんと解決策もあります。追い出し部屋に移動になったときは、解決するために専門家に相談することをおすすめします。
追い出し部屋が明らかになった企業
追い出し部屋は大きい企業ほどあると言われています。小さい企業では必要がないのかもしれません。
追い出し部屋があることが明らかになった企業をご紹介します。
三越伊勢丹
サポートチーム・・・椅子すら人数分用意されていない部署。
SONY(ソニー)
キャリアデザイン室・・・自分の転職先を探させる
パナソニック
人事・人材強化センター・・・他部署の応援、単純作業
mixi
カスタマー部門・・・企業側は追い出し部屋ではないと否定
NEC
雑用ばかりの部署
他に、リコーや大和証券、森永乳業などが過去に追い出し部屋を設置していたことが明るみに出ています。
どれも大きい企業ですよね。業績がよいときはたくさんの社員を雇うことができても、業績が下がってくれば大規模の会社ほど大変なのかもしれません。
追い出し部屋は違法ではないの?
追い出し部屋は会社の都合のよいようにつくられたものです。追い出し部屋に移動させられ、辞めっていった社員も数多くいます。
こういった仕打ちは違法ではないのでしょうか?企業側から一方的な解雇は違法ですが自主退職に追い込むやり方は許されているのでしょうか?
追い出し部屋は必ずしも全部が違法とは言えません。しかし、やり方によっては違法となるケースも十分にあります。
会社側から社員に対して過度に退職を勧めることは「退職強要」として違法となる可能性があります。
追い出し部屋もこの「退職強要」に当たる可能性が大きいです。
企業に退職勧奨された時の対処法は?
「追い出し部屋」への移動命令など、企業から退職勧奨された時はどう対処すればよいのでしょうか?
一番避けたいのが、企業の言いなりになってすぐに退職してしまうことです。
再就職先が決まっているなら問題はありませんが、そうでない場合はちょっと待って!
企業に誠実な対応をとってもらうように交渉できます。
しかし、自分一人ではなにをどうしてよいかわからず不安ですよね。
労働組合に相談する
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