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適応障害で休職したくない人の対処法
「5月病」ということばがあるように、急な環境の変化がストレスになって体調を崩すことはありますよね。
「なんだか気分が晴れない」
「心配しすぎて夜も眠れない」
その症状、もしかして適応障害かも?
適応障害になると、仕事に行くのもつらいですし、我慢して仕事をし続けると悪化することもあります。
退職や休職を考えなければならないこともあるでしょう。
どうしても休職したくない場合の対処法、休職することになったらどうすればよいかなどを紹介します。
適応障害とは?
適応障害とは、仕事などでかかる特定のストレスの原因に適応できず、体や心に不調をきたす精神疾患です。
適応障害は、転勤、転職や部署移動、新しい人間関係などがその人にとって耐え難いストレスになり発症することが多いです。
人はみんな何かしらのストレスにさらされていますが、うまく折り合いをつけて適応しています。
適応障害の方は、特定のストレスに適応できずに生活に支障をきたすような症状が出てしまうのですね。
症状
適応障害になると、どのような症状が出るのでしょうか?
以下に主な適応障害の症状を紹介します。
- 抑うつ気分
- 不安
- 怒り
- 焦り
- 緊張
- 動悸(どうき)
- 震え
- 汗をかく
- めまい
- 暴飲暴食
- 無断欠勤
- 攻撃的になる
このような症状が出て、生活に支障をきたすようになります。
原因
どうして適応障害になってしまうのでしょうか?
適応障害になってしまう原因は人それぞれで、決まった原因はありません。
その人にとってストレスに感じることが、原因になるということです。
具体的には、転職や転勤などの環境の変化によるもの、同僚とうまくいかないなどの人間関係におけるものがストレスとなります。
ストレスに感じるものは人それぞれですので、環境の変化や人間関係にストレスを感じない人もいれば、同じ環境でも大きなストレスを感じ適応障害になってしまう人もいますよね。
「他の人は平気なのに、自分はこのストレスに耐えられないのか」
と自分を責める必要はありません。
「どうして自分はストレスに弱いのか」と考えるよりも、適応障害の原因となっているストレスを取り除くようにすることが大事です。
治療法
適応障害の治療法は主にストレス原因の除去、精神療法、薬物療法の3種類です。
ストレスの原因の除去
一番よい方法なのが、「原因となっているストレスの除去」です。
職場の部署がストレスになっているのなら、部署を移動してもらうなどが効果的です。
仕事に行くことがストレスなら、休職してきちんと適応障害を直すのも大事。
ストレスとなるものとなるべく接さないようにするのが一番早く適応障害を治せます。
精神療法
職場でストレスの原因となっているものを避けられれば一番よいですが、そう簡単にもいきませんよね。
精神療法は、周りの環境ではなく自分の考え方を変えるという治療法です。
ストレスを避けることで適応障害を治しても、また同じ環境におかれると再発してしまう危険があります。
精神療法では根本的な治療ができるので、同じことが原因で適応障害が再発しにくいとされています。
しかし、この治療法は気長に行う必要があるので焦らず治していきましょう。
薬物療法
以上の2つの治療法でも治らない、症状が良くならないという場合は「薬物療法」を行います。
眠れない時は睡眠薬を飲む、不安でたまらなくなったら精神安定剤を飲むなどがこの治療法です。
薬と聞いて不安に思う人もいるでしょう。
ですが薬も上手に取り入れれば辛い症状を緩和してくれ、社会復帰をより早く目指すことができます。
薬を出すかどうかは医師の判断なのできちんと病院へ行って投薬してもらってくださいね。
適応障害と診断されたら休職しないといけない?
「適応障害と診断されたら、休職しなくちゃいけないの?」
と疑問に思いますよね。
適応障害と診断されたからといって、必ずしも休職しなければいけないわけではありません。
どうしても休職したくないといった場合、会社からの協力と理解も必要になります。
適応障害で、「今までのように仕事ができない」「ストレスの原因となるものを排除してもらいたい」という場合は職場が対応してくれるかという点も大きな問題です。
「今までのように仕事ができなくても、できることをやってくれればよいよ。」と理解のある職場であれば休職しなくても働き続けられますが、そんなに理解のある会社ばかりではないですよね。
「仕事の効率が落ちるなら、適応障害が治るまで休職しては?」と
会社から休職をすすめられることもあります。
休職しないより休職して早期復帰を目指す
適応障害になってしまった場合、休職しなければいけないのかと不安ですよね。
できれば、仕事は休みたくないといった方もいるでしょう。
しかし、適応障害の原因が仕事や職場にある場合、休職せずに働き続けることで悪化する可能性もあります。
ストレスの原因から離れないことで、適応障害の完治も遅くなります。
もし、適応障害になってしまったら、いったん休職して完治させるのも手です。
休職して、ストレスの原因から離れることで適応障害を早く治すことに専念できるのです。
完治させて復帰を目指すほうが、自分のためにも会社のためにもよい場合もあります。
適応障害で休職する場合の手続き
会社を辞めずに一定期間お休みすることを「休職制度」と呼んでいます。しかし、この休職制度は法律上のものではないため、職場によっては制度がない場合もあります。
休職制度があっても、その内容や条件は会社ごとに違うので確認しましょう。
適応障害になってしまい、休職する場合の一般的な手続きを紹介します。
- 医師からの診断書を用意する
- 休職届の提出
- 傷病手当・労災保険の書類提出
会社によって必要な手続きが違うので直接会社へ確認してみましょう。
適応障害で休職する場合は、医師の診断書が必要になります。病院で診断書を書いてもらってください。
会社へは休職届けを提出します。
適応障害も病気の扱いになりますので、傷病手当の手続きも必要です。
また、適応障害の原因が職場にある場合、労災保険が使用できることもあります。こちらも確認しておくべきでしょう。
休職期間中の給与
適応障害で休職することになった場合、一番心配なのが給与のことではないでしょうか?
「休職してる間、生活費がない」
と不安に思う方も多いのでは?
休職期間中は給与の支払いは残念ながらありません。それでは休職してしまうと生活に困ってしまいますよね。
休職中の給与は出ませんが、傷病手当が支給される場合があります。給与よりは金額が低くなりますが、収入がゼロにならないだけ助かりますよね。
また、適応障害の原因が会社の過失によるものですと労災保険が使えることも。
過度なストレスを職場から与えられ適応障害になってしまった方は、泣き寝入りせずに専門家に相談しましょう。
職場でのお悩みは「ユニオン」へ相談を
適応障害の原因の多くは職場からのストレスです。職場に問題がある場合もあります。
ひどいモラハラやパワハラ、過重労働によって適応障害になってしまった場合は、「ユニオン」へ相談することをおすすめします。
「ユニオン」とは外部労働組合のことで、労働問題について専門家が相談に乗ってくれます。
特におすすめなのが、「ねこの手ユニオン」です。
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職場環境や職場で問題を抱えている方は一度「ねこの手ユニオン」へ相談してみてはいかがでしょうか?