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離職票がもらえない・発行しないのは違法!離職票に関する対処法
離職票は会社を退職してから発行される書類です。
退職してからすぐに本人の元に届くわけではないので、いろいろと不安がありますよね。
本記事ではそんな不安を解消するべく”離職票が届かない理由やその対処法” について解説していきます。
離職票を発行しないのは違法!
もし会社に交付を拒まれてもご安心ください!
離職票とは?
そもそも離職票とはなにか?という部分からおさらいしていきましょう。
離職票とは雇用保険被保険者離職票のことを指します。
書類は雇用保険被保険者離職票-1と雇用保険被保険者離職票-2の2枚に分かれており、2枚1セットで使用すると覚えておいてください。
離職票-1と離職票-2と呼ばれることもあり、離職票には下記のような内容が記載されています。
- 会社を離職した日(年月日)
- 離職の理由
- 給料の額
ここで混乱しやすいのが離職票と退職証明書について。
退職後に受け取るものなので、間違えやすいですが離職票と退職証明書は別物です。
次項で離職票と退職証明書の違いを解説します。
離職票と退職証明書はどう違うの?
退職証明書は文字通り、その会社から退職したことを証明する書類です。
離職票と違いフォーマットが決まっておらず、その会社ごとに書式が異なります。
「じゃあ退職証明書は会社によって全然書かれている内容が違うの?」と聞かれれば、そういうわけではありません。
退職者から書類の発行を求められたら、退職証明書に記載する5項目というのが労働基準法で決まっています。
そして退職証明書は離職票と違い、公的な書類ではないという部分が大きな違いです。
離職票が届くまでの流れ
ここでは、離職票が退職者の手元に届くまでの流れについてご紹介!
届くまでの流れを知ることで、あなたの離職票発行手続きが現在どの段階なのかわかりやすくなります。
- 会社がハローワークに離職証明書を提出する。
- ハローワークから会社に離職票が交付される。
- 会社から本人に離職票が発送される。
ここで注意していただきたいのが、離職票は退職後にしか手に入らないということです。離職票は通常であれば退職後10日~14日前後で手元に届きます。
しかし、会社側が退職者の手続きを後回しにして「離職票が届くのが遅れた」というケースもあるのが実情です。
離職票が必要な時
離職票はハローワークに失業保険の給付手続きを行う際、必要になります。
つまり、就職活動をしながら失業保険の給付を受けたいという方向けです。
また、再就職先から離職票の提出を求められる場合もあります。その場合は、なぜ離職票が必要なのか?を再就職先に確認しましょう。
確認して必要なようであれば提出できるように、離職票はもらっておくのが良いです。
離職票を発行してもらえないのは違法
退職者が離職票の発行を求めているにもかかわらず、会社が理由なく離職票を用意しないのは違法です。
離職票を発行しない違法行為には、懲役または罰金の可能性もあります。
ただし、離職票は労働者が退職すれば自動的に発行されるわけではなく、退職者が会社に発行を希望しないといけません。
離職票が届かない場合に考えられる理由と対処法
離職票が14日以上経過しても届かなかったら、焦ってしまいますよね。
この項目では「離職票が届かない!どうすればいいの?」という方に向けて、離職票が届かない場合に考えられる理由と対処法について解説していきます。
理由 その1.離職票発行の希望が会社に伝わっていない
離職票の発行については、基本的には会社から交付が必要かどうか聞かれます。
しかし、小規模な会社では確認されない場合があります。
希望が伝わっていないと、退職者は離職票の交付を希望しなかったと会社に処理されてしまいます。
離職票発行の有無を確認されなかったとしても、発行の意思をしっかりと伝えましょう。
理由 その2.会社かハローワークで手続きが止まっている
会社もしくはハローワークで手続きが止まっている可能性があり、その場合は以下のような状況が考えられます。
- 担当者が不慣れで会社が離職票交付の手続きをできていない
- 会社側の退職者へのいやがらせ
- ハローワークが繁忙期で離職票が届くのが遅れている
退職者が多い時期は、手続きが混み合う可能性もあるので注意です。
対処法 その1.会社に状況の確認をする
退職してから14日以上経過しても、離職票が届かない場合は下記の内容を一度会社に確認してみましょう。
- 離職票の手続きはハローワークにしているか。
- 手続きはどこまで進んでいるか。
- (もし滞っている場合は)なぜ手続きが滞っているのか。
会社には退職者が希望すれば離職票交付の手続きをする義務があります。
その期限は退職した日の翌日から10日以内です。
対処法 その2.ハローワークに問い合わせる
会社が離職票の手続き済みであればハローワークへ問い合わせます。
また、会社が離職票の交付を拒んでいるようであればハローワークへの相談も可能です。
相談すれば、ハローワークから会社に向けて離職票の交付手続きを催促してくれるケースもあるのでうまく活用しましょう。
離職票がなくてもハローワークで仮申請は可能
給付手続きの申請が遅れると、失業保険受給までの日程が延びたり失業保険給付日数が少なくなったりしてしまいます。
それを防ぐためにも、手続きは遅滞なく進める必要がありますよね。
とはいえ、申請をしたいけど離職票がまだ手元に届いていないという方もいると思います。
じつは離職票が手元になくても仮申請が可能!
仮申請は離職票なしで失業保険の受給手続きを進められる制度です。
手続き方法について紹介するので仮申請時の参考にしてくださいね。
仮申請の手続き方法
- ハローワークで求職登録を行う。
- (退職証明書など)離職日がわかる書類を提出する。
手続きは基本的にこの2点ですが、ハローワークによって異なる場合もあります。
退職の翌日から12日経てば仮申請可能なハローワークもあるので、事前に管轄のハローワークへの問い合わせがおすすめ!
また、あくまで仮申請なので給付を受けるためには”失業認定日”に離職票が必要です。
仮申請が終わったからといって放置せずに、離職票が手元に届くまでしっかりと確認しましょう。
退職理由に不満や会社との労働問題がある場合
会社には労働者が退職してから、10日以内に離職票交付の手続きをする義務があります。
離職票を発行しないのは違法です。ただし、退職者が「離職票の発行を希望する」と会社に伝えておく必要があります。
今回は離職票が届かない理由やその対処法について解説しました。
離職票を発行してくれない会社は、そのほかにも問題がある可能性も…。
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