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ブラック企業リスト・ブラック企業大賞とは?
「就職してみたらブラック企業だった!」
という方は少なくないのではないでしょうか?
求人にブラックな要素を載せる企業はありません。入社してみるまではその企業の実態はわからないものです。
できればブラック企業には入りたくありませんよね。
ブラック企業に就職してしまわない為には、前もって下調べすることが大事です。
「ブラック企業リスト」というもので調べると、どの企業がブラック企業かを知ることができます。
この記事ではブラック企業リストとはどういったものなのか、詳しく紹介します。
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ブラック企業リストとは?
「ブラック企業リスト」とは厚生労働省が毎月発表する、ブラック企業の一覧のことです。
正式名称を「労働基準関係法令違反に係る公表事案」といいます。
厚生労働省がブラック企業を公表して労働者への注意を促すとともに、ブラック企業への抑止力にもつながるよう働きかけています。
公表基準
ブラック企業としてリスト上へ公表される基準は
- 労働基準関係法令違反の疑いで送検し、公表した事案
- 局長が企業のトップに対して指導し、その旨を公表した事案
以上の2点です。
法令違反で送検されている企業は、悪徳なブラック企業といえるのではないでしょうか。
こういった企業に入社してしまわないためにも、ブラック企業サイトを活用しましょう。
“労働基準関係法令違反に係る公表事案 令和〇年“
というワードで検索すると厚生労働省が掲載している資料が出てきますよ。
掲載期間
ブラック企業リストに公表されたブラック企業は、時間がたつと削除されてしまいます。
厚生労働省では次のように基準を示しています。
- 公表日からおおむね1年間でリストから削除する
- 1年に満たない場合でも、是正および改善が認められた場合はすみやかにリストから削除する
ブラック企業が1年でリストから消されてしまったのでは、どの会社がブラック企業なのか完全に把握するのは難しいといえます。
また、改善が認められれば削除されるので、すぐに改善すればすぐリストから消えることになります。
“ブラック企業リストに掲載されていないからブラック企業ではない”とは言い切れないのが現状です。
ブラック企業リストの注意点
就職先を探す時にブラック企業リストを参考にブラック企業を避けたいところですが、ブラック企業リストだけに頼るのは危険です。
先ほど紹介したようにブラック企業リストからは、すぐに消されてしまう企業も多いのが現状です。
また、リストに載るような法令違反は犯していないが、グレーゾーンで労働者から搾取している企業もあります。
そういった企業は法令違反をしていないので、リストには載りません。
しかし、働いてみたらブラックで仕事がキツイという可能性も。
ブラック企業リストに載っている企業以外は、すべてホワイト企業ということではないのです。
ブラック企業大賞とは?
ブラック企業大賞とは、労働者がブラック企業に虐げられることない社会を目指して作られました。
ブラック企業そのものを撲滅したいというのももちろんですが、ブラック企業が生まれてしまう社会背景にも問題を感じ、労働者が安心して働ける社会を作りたいという思いで行われています。
労働者側からするとブラック企業の実態を明らかにしてくれる「ブラック企業大賞」はとてもありがたいものです。
運営元は「ブラック企業大賞企画委員会」です。
ブラック企業大賞にノミネートされる基準は
- 労働法やその他の法令に抵触し、またはその可能性があるグレーゾーンな条件での労働を、意図的・恣意的に従業員に強いている企業
- パワーハラスメントなどの暴力的強制を従業員に強いる体質を持つ企業や法人
とされています。
また、ブラック企業を見極める指標として
- 長時間労働
- セクハラ・パワハラ
- いじめ
- 長時間過密労働
- 低賃金
- コンプライアンス違反
- 育休・産休などの制度の不備
- 労組への敵対度
- 派遣差別
- 派遣依存度
- 残業代未払い(求人票でウソ)
以上の要素を満たしているかで判断しています。
ブラック企業の多くはさまざまな要素を複合的に持っているので、判断も複合的に行います。
この大賞を受賞することは、企業にとっては不名誉なことです。ブラック企業大賞にノミネートされないような企業で働きたいですよね。
ブラック企業大賞上位常連企業
ブラック企業リストに載る企業は、法令違反や労働者から搾取するようなことをしている企業。
ブラック企業大賞に一度ならず2度、3度とノミネートしている企業があるのです。
ブラック企業大賞の上位常連ともなると、どんな企業なのか気になってしまいますよね。
1度のノミネートで労働環境を改善しないということは、確信犯的にブラック企業化している可能性があります。
ブラック企業大賞上位常連企業にはできれば就職したくありませんよね。
ブラック企業大賞の上位常連企業にはどのような企業があるのでしょうか。
三菱電機株式会社(メルコセミコンダクタエンジニアリング株式会社)
三菱電機株式会社は、2019年・2018年と2年連続でブラック企業大賞1位を獲得しています。
三菱電機株式会社では8年間で従業員が5人も自殺者が出ました。
ブラック企業大賞を受賞しても、労働環境が改善されなかったのは残念なことです。
株式会社セブンイレブン・ジャパン
株式会社セブンイレブン・ジャパンは2019年に特別賞(得票数第3位)、2015年にはブラック企業大賞1位を受賞しています。
株式会社セブンイレブン・ジャパンでは残業代が支払われないといったことが多くありました。
残業代の支払いは労働保基準法でも定められています。
2015年でブラック企業大賞を受賞したあと3年間はブラック企業大賞にノミネートしていません。
しかし、4年後にまた3位という結果を残してしまっています。
労働問題を抱えてしまったら
どの企業がブラックリストか知ることができる「ブラック企業リスト」や「ブラック企業大賞」を活用して、ブラック企業に就職しないようにしたいものですよね。
しかし、全てのブラック企業がブラック企業リストやブラック企業大賞に載っているかというと、そうではありません。
法令違反などはしておらず、グレーゾーンでブラック企業リストに載らずにすんでいる企業もたくさんあります。
「リストには載っていないブラック企業に就職してしまった場合、どうしたらよい?」
リストに載っておらず、就職してからブラック企業だったということもありますよね。
ブラック企業と気づかず就職してしまった場合、労働問題で悩むことになるかもしれません。
もし、ブラック企業に就職してしまい労働問題でお悩みなら「ユニオン」に相談することをおすすめします。
「ユニオン」は外部合同労働組合のことで、労働問題のプロが相談にのってくれるのです。
特におすすめなのが「ねこの手ユニオン」です。
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相談料、組合費が無料なので、迷ったら一度相談してみてはいかがでしょうか?
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