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うつ病で休職する時の給与は出るの?休職前に確認すべき事まとめ
うつ病(鬱病)と診断結果を受けて休職となった際、会社やその上司に言われるままに手続きをする事がほとんどではないでしょうか。
筆者である私も、前職ではうつ病と診断され、そのまま自宅療養となりました。
休職の期間中は、必要な書類手続きを郵送で済ませ、連絡のやりとりだけで手続きを済ませたのを覚えています。
その後、半年くらいの期間を傷病手当金を利用し、社会復帰のために療養していました。
その時の私も「給料がでない事の不安」、「休職はどれくらいの期間とれるのだろう」と考えていました。
当時の会社の上司から、傷病手当金の説明や手続きの方法を聞いて、とても安心して生活が出来ました。
そして、うつの状態が落ち着いてきたタイミングで会社の上司と面談をし、休職の期間中はリワークプログラムなどを受けて復職を目指していました。
うつ病で休職していたとしても、メンタルが落ち込んでいる最中は、今まで通りの思考や生活ができないことがほとんどです。
うつ病と適応障害が混同されやすいのですが、適応障害であっても今回の記事は役に立つ内容となっています。
私も、抑うつ状態で休職をし、傷病手当金を受給しながら復職を目指していたからです。
実際にうつ病や抑うつ状態になった場合、第一に考えるのがお金の面です。
そして、「どれくらい休職期間がもらえるのか」をきにしていました。
心療内科などに行き、自分だけの判断をせず、しっかりと回復に努める事が一番です。
今回は
- うつ病で休職になった時、給料は出ない?
- うつ病で休職する前に確認しておくこと
- うつ病は労災申請が可能なのか
- うつ病での休職中の過ごし方は?
これらについて、順番に説明していきます。
うつ病で休職する場合の給料は出ない?
うつ病と診断を受けた場合、一般的な会社の判断として、休職を勧めるのではないでしょうか。
うつ病は、「簡単に回復する病気ではない」という事が徐々に理解されてきています。
筆者である私も、1度目のうつ病の時に十分な期間の休養をできずに復職しました。
そのうつ病での休職中、リワークプログラムなどを受けずに生活をし、一定の休職期間から復帰したのを覚えています。
その最初のうつ病では、1ヶ月程度の有給を取得し休職をしたのですが、「長期的に休んでしまったら給料が出なくなってしまう」という恐れを感じていました。
中長期的に休職をしてしまったら、会社での評価が下がってしまい、職場復帰を拒否されるのではないかと考えた事もあります。
仕事が今までのようにできない不安を感じているものの、給料が出なくなる事による生活の不安の方を一番に感じていました。
うつ病で休職する場合、給料は発生するのか?
会社によって、就業規則や社内規定で定められている内容が違う事がほとんどです。
うつの状態で休職を考えている場合は、会社の就業規則などを確認し休職の制度を確認しておきましょう。
うつの状態で休職になった場合、「給料がどれくらいの期間、支給されるのか」を確認しておく事をおすすめします。
半年までは普段の給料の満額が支給され、半年以降は半額支給となる企業もあるので、入念にチェックしておきましょう。
「給料がどれくらい出るのか」をチェックするのと同時に、「休職期間はどれくらい取得可能なのか」のチェックもしておきましょう。
また会社員や公務員、アルバイト(パート)であっても休職の前に有給休暇を一定期間、取得させてくれる会社がほとんどです。
うつ病で休職期間に入る前に、復職する可能性も考えられるためでしょう。
とはいえ、有給休暇だけでうつ病が寛解し、職場復帰できる程の軽度の場合もあれば休職しなければいけない状態の場合もあるでしょう。
判断を自分だけで行わず、専門医の判断のもと、一定の期間をかけて休職から復職を目指すのが良いでしょう。
社会保険に加入していれば傷病手当金の受給が可能
例として、就業規則で半年の期間、給料が貰えると仮定します。
うつ病で休職をして、復職するまでにまだ半年以上の期間が掛かると判断され、半年以降に給料が支給されない場合にあなたはどうしますか?
社会保険に加入している場合、傷病手当金の受給が可能となっています。
会社員や公務員として雇用されていたり、アルバイト(パート)で一定の基準を達成していたりする場合、社会保険に加入する義務があります。
傷病手当金については、自分の加入している健康保険組合に問い合わせをしてみるとよいでしょう。
傷病手当金の支給金額と支給される期間
うつ病で休職中、傷病手当金が具体的に「いくら支給されるのか」「どれくらいの期間お金が貰えるのか」、不安になる方がほとんどでしょう。
今までの給料が基準となるのですが、おおよそ給料の2/3の金額が傷病手当金として支給されます。
正しい基準として、支給開始日以前の継続した12ヶ月間の平均額を30日で割り、日給を算出。
その金額の2/3が1日当たりの傷病手当金の支給額となります。
傷病手当金が支給される期間は、支給が開始した日から最長1年6ヵ月となっています。
うつで休む前に確認すべきこと
うつ病で休職をする際に、確認しておくとよい事が、いくつかあります。
ですが、症状などによっては行動や思考がうまくできない場合があります。
うつの状態で休職をしている時は、無理をせず、あなたの出来る範囲でできることを進めていきましょう。
うつの状態で休職をしている時、注意して欲しいのが、「自分の判断だけで物事を決めない」事です。
これから紹介するものは、「うつ病で休職する前に確認しておくべき事」ですが、休職をした後でも対応できる事がほとんどです。
専門医に相談
会社として必要なものは、「医師の診断書」。
明らかに本人が、うつ状態であっても会社が事務処理をする際には診断書が必要です。
軽度のうつ病であっても、診断書は会社へ提出が必須のため、休職前の診察で診断書の作成をお願いしましょう。
その際に専門医より、「どの程度の期間の休職が必要か」を記入されます。
その後、その休職期間を目安に復職を目指す、という流れで生活をする事になります。
また専門医から職場復帰のプログラム(リワークプログラム)などを提案される場合があり、どのような内容なのか説明を聞いてみるのも良いでしょう。
就業規則で休職制度を確認
前述していますが、就業規則で自分の働く会社の休職制度を確認しておきましょう。
特に大事なのが
- 休職期間中の給与の有無など
- 休職の期間
の2点です。
事前に確認しておき、休職中の傷病手当金などの手続きが必要となります。
医師の診断や会社(上司)との面談で、うつ病での休職危難や復職のタイミングをある程度、決める事も必要になります。
金銭面を把握
うつ病での休職となると、金銭面での不安を感じてしまいます。
うつ病で傷病手当金が支給されても、今まで通りの生活ができないケースがほとんどです。
心療内科やメンタルクリニックに行く交通費や治療費もかかりますし、リワークプログラムにも費用がかかります。
一人暮らしの場合は家賃の支払いもあるでしょう。
預金の有無や、親族や親戚・友人からお金を借りる事も考慮しつつ、市区町村の役場で生活支援相談も視野に入れておきましょう。
金銭面を考えるあまり、一度落ち着いていた症状うつ病が悪化し、再発する事も考えられます。
金銭面が厳しいという理由で休職をしないという選択をせず、頼れる人や窓口に相談をしてあなた自身の回復を一番に行動をしていきましょう。
家族に相談をする
うつ病で休職をする前に、必ず家族に相談するようにしましょう。
一人暮らしで不安な場合でも、あなたの症状によっては生活のサポートをしてくれるでしょう。
休職の期間や復職のタイミングに関しても、妻や家族に連絡をしておく事をおすすめします。
労災申請は可能か?
うつ病で休職中となった場合、労災として認定されるのでしょうか?
うつ病になった原因があなたが働く職場にある場合、労災の申請が可能かどうかを考える事をおすすめします。
労災とは、労働によって生じたケガや病気を指す「労働災害」の略称です。
労災を申請して認定されれば、労災保険によって治療費などの補償を受ける事が可能となります。
ただし、うつ病での労災認定は一般的に難しいとされています。
例えば、職務中の作業によってケガをした場合だと、業務の一環でケガをしたのは明白です。
ですが、うつ病の場合はそれが分かりにくいのです。
「過度な労働時間」や「パワハラなどのハラスメント行為」があった事実があれば、うつ病でも労災認定が受けられる事があります。
労災認定を受けて治療費などを請求したいと思って、嘘をついたりすることはやめましょう。
詐欺とみなされる場合もあります。
会社で不当な扱いを受けた場合
うつ病で休職中に、面談などの場で相談をした時に会社から不当な扱いを受けた場合、どうしたらよいでしょう?
「復職を希望したのに、『復職はできない』と言われ退職を勧められた」
このような発言は、珍しくありません。
私の場合も同様の事を言われ、そのショックで病状が悪化し、職場復帰が遠のいた事もあります。
相談は外部労働組合がおすすめ
このように、会社との話し合いが上手く行かない場合、外部労働組合への相談をおすすめします。
会社の労働組合に相談をするより、気負う事なく相談が出来るからです。
その、外部労働組合で一番のおすすめが「ねこの手ユニオン」です。
弁護士に依頼したら、相談にもお金がかかるし、着手金も必要なケースがほとんど。
ねこの手ユニオンであれば、組合費も無料ですし、相談も無料です。
うつ病で休職中に会社とトラブルに発展してしまった時など、無料で対応して貰えるのは心強いですよね。
労働問題のエキスパートが、セクハラ・パワハラ・未払い給与・不当解雇などあらゆる相談に対応してくれるでしょう。
休職中の過ごし方や注意点
うつ病での休職中は、自宅療養が基本的な方法となります。
ですが、休職の期間中、ずっと自宅で生活する訳にはいかないでしょう。
うつ病から体調の回復を目指し、復職を目的とした「リワークプログラム」などへの参加のために外出する事も必要です。
まず、うつ病での休職中は復職や社会復帰などを一番に考えるより、あなた自身の回復を基準としましょう。
そのための傷病手当金です。
心療内科やメンタルクリニックへの通院
まず、うつ病での休職中に必ずやってほしい事は、心療内科やメンタルクリニックへの定期的な通院です。
定期的な外出や、誰かと話をする事自体も、うつ病の回復には効果があり社会復帰のためには効果的とされています。
うつ病からの回復のための目安や必要な事を教えてくれたり、復職に向けたアドバイスをしてくれたりします。
メンタルクリニックでは、リワークプログラムなども設けてあるため、職場復帰をするために通院をする事をおすすめします。
仕事から離れてみる
うつ病で休職している最中も、仕事のメールチェックや業務連絡を毎日していたら、気持ちは休まらず職場復帰に向けた回復もうまくいかないでしょう。
鬱病からの回復を最優先にして、思い切って、仕事に関わず情報はシャットアウトする事をおすすめします。
そして、気分が安定してきたら、外を散歩してみたりして外の空気に触れるようにしましょう。
正しい生活リズムを作る
うつ病と診断され、休職中はどういう生活をしたらよいのか、戸惑う事がほとんどでしょう。
あなたがうつ病から回復して、社会復帰する事が一番です。
あなた自身が、自分の生活を楽しむ事も社会復帰するための回復方法としておすすめのひとつ。
逆に、休職中だからといって昼夜逆転の生活はあまりオススメしません。
生活リズムが崩れる事で、うつ病が治りにくくなり、休職の期間が伸びてしまう可能性も。
休職の期間中に生活のリズムを整え、再発する事がないよう、社会復帰を目指してしっかりと回復に励みましょう。
正しい生活リズムの中で過ごし、リワークプログラムを受けながら、復職を目標としていきましょう。
確認すべき事をチェックし、ゆっくり休養しましょう!
「うつ病」はひと昔前と比べると、認知度の高い病気となりました。
15人に1人の割合で生涯に一度は、「うつ病」になる人がいるという時代。
自分は大丈夫だと思っていても、突然、うつ病はやってきます。
うつ病になってしまった場合、社会復帰や復職をするまでに一定の期間が必要です。
うつ病の程度によっては休職中であっても、自分で何もできない・判断ができないケースもあります。
家族などの身内への相談が難しい場合、会社との労災などの交渉におすすめなのが「ねこの手ユニオン」です。
他にも退職代行やその他の労働問題の手続きも組合費・相談料無料で対応してくれるのが、「ねこの手ユニオン」という外部労働組合になります。
会社との交渉の代行などの労働問題の専門家によるサポートが充実しています。
会社から不当な扱いを受けた時の相談窓口として「ねこの手ユニオン」を利用するのもおすすめです。